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2009.11.24 Tue
続きを読む以降は私の書いた話です。
銀魂の世界観を基にしておりますが、公式なものではまったくないので、覚悟を決めてどうぞ
また、週刊少年ジャンプで連載中の銀魂の台詞を引用した箇所が出てきます

銀魂の単行本、2巻の142から144ページの辺りの台詞です。
あ、主人公は銀さんです。


つらつらと11/21に広島行きの新幹線の中で書いた話です。
春雨編で、銀さんが窓から落とされて見ている悪夢の話です。
そんなわけで、暗いです。
楽しみが待っているのに、どうしたもんだか暗い話が出てきました。

ってことで、覚悟が決まったらどうぞ。
「鵺」


さりさり、さりさり。

足の下で、骨を喰む音がする。

辺りは真っ暗で月明かりもねえ。星も降ってねえ。
それでも俺は、足で踏んでいるのが仲間の砕けた骨だと知っていた。
足の下で、喰んでいるのを知っていた。
辺りに、硝薬の匂いが立ち込めている。

さりさり、さりさり。

仲間の骨を踏みつけにしてもなお、俺は歩いていく。

背中に負ったぐったりとしたままの男の重みが熱を帯びていて、自分がまだ生きている証のような気がして心強い。

「がんばれ、もうすぐだ。」

何がもうすぐなのだろうと自問して、喜ばせたいだけの偽善の台詞だと気がついた。

反吐が出そうだ。
俺が安心したいのだ。もうすぐだと、大丈夫だと。

足の下の骨が硬い丸みを帯びてきて、歩きにくくなってきた。
何度も足元をとられて転びそうになる。
そのたびに背中の男の体勢を整えるが、男の荒い息が段々と静かになっていく気がして恐かった。

血の匂いが不意に鼻をつき、意識すると人の燃える匂いがした。
ここがどこだか気がつきそうになって、慌てて男に声をかける。
「直に寺へ着くから、それまでの辛抱だ。」

そこに仲間がいるはずだった。
待っている仲間の顔を思い出そうとしたが、なぜだかぼんやりとしてうまくいかねえ。

気のせいだ。
すぐに思い出せる。きっと、疲れているんだ。
こんなことは、長く続かねえ。

足の下の骨はどんどん形を変えて、とうとう踏むとぐにゃりと肉の感触がした。

イヤダ

人を踏むのは嫌だ。
そう思っても、足を止めることが出来ない。

本当に踏みつけるのが嫌なら止まればいいのだ、ここに。
死体の山の中に。

ガキの頃、そうしていたように。

自分の中の一部を殺してしまえばできるはずだ。
それが分かっていてもなお、俺は足を止められなかった。

生きたい。
理由をつけてだっていいから、生きていたい。

「ふんばれ、オイ。絶対死なせねエから、俺が必ず助けてやるからよ。」

硝薬の匂い、人の燃える匂い、血の匂い。
ささらのように歯こぼれた刀、目を瞑って死ぬことすら許されなかった男達。
ぬばたまの闇の中でも俺がどこにいるのか、本当は分かっていた。
分かりたくはなかった。

「捨てちまえよ。」

後ろの骸が口を聞く。

横たわって眼球もない目が後ろから俺を見て、閉じることのできない歯が声を出す。
破れ三味線のような、鳴らない笛のような声。

「そんなもん背負ってたら、てめーも死ぬぜ。どーせそいつァ助からねェ。」

骸の声が俺の真ん中を射抜いて、俺は動けねえ。

「てめーにゃ誰かを護るなんてできっこねーんだ、今までだって一度だって大切なもんを護りきれたことがあったか?」

誰だろう、この声は。
相手がただの骸だと分かっているのに振り向いた。
割れた鉢金、ぼろぼろになった着物、光を吸い込んで吐き出さないただの洞になった目。

「目の前の敵を斬って、斬って、斬りまくって、それで何が残った?ただの死体の山じゃねーか。」

何が残った?
なニ、が、のこッ、タ?

聞いちゃダメだ。進むんだ、前に。
意識をして、足を前に踏み出す。

「てめーは、無力だ。」

足を、一足進める。
そうだ、進むんだ。前に、声に絡めとられてしまう、その前に。

「もう、全部捨てて楽になっちまえよ…」

前に、前に進むんだ。

ああそうだ、この声は、この声は。

「お前に護れるものなんて、何もねーんだよ!!」

背中に負った男が骸へと変わり、俺の耳元でうつろな闇へと誘う声がした。


目が覚めるといやな汗をかいていた。
体の真ん中がやけに熱くて、外側はぞっとするほど冷えていて、ぬるぬるとした汗とあいまって不快だった。

はっと息を吐き、口からのどを通ってくる新しい空気を吸い込んで、生きていると実感した。

ふすまを開けて入ってきたよく見知った顔、いつもはうざいとしか感じない顔が、心強かった。

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ハコ
ちょっ!!!!!!!

…ふう。最後桂さん来てくれてよかった。原作で分かってたけど、私も銀さんと一緒にホッとした(笑)

あのね、やっぱり私は文章読んだら自動的に脳内で映像化されるみたい。硝煙とか血のにおいとか、踏んでお肉がぐにゃっとなった瞬間(うわああぁ)とか、、、読んでて、全部脳内でアニメーションになって出てきた。なんでか分かんないけど、踏んだのは誰かの左腕だった。刀持ってなかったから、多分左。

文章の表現とか詳しいことは分かんないけど、とりあえずルビレさんのSSが好きってことは分かりました!^^
(メール、後で返すね!)
2009.11.25 Wed 00:40 URL [ Edit ]
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